
猫がくしゃみをしていたら可愛いな、とつい思ってしまいます。
それだけなら良いのですが、鼻水と涙まで見られるように・・・
さすがに心配になりますよね。
そのようなときに飼い主には、何が出来るのでしょうか。
そして原因は何なのでしょう?
考えられる原因と対処法をまとめてみました。
猫がくしゃみをして鼻水と涙が出ている時の原因と対処法
生理現象として、猫もくしゃみをすることがあります。
鼻に埃などの異物が入ったときや、毛などで刺激された時などです。
1回だけであれば、特に心配することはありません。
いっしょに鼻水が出ることもあります。
その後元気に過ごしているのであれば、特に問題はないでしょう。
ですが、何日もくしゃみが続いていたりする場合には、病気の可能性があります。
元気がない様子だとなおさらです。
くしゃみと鼻水・涙が見られる場合に考えられる病気
猫風邪
猫風邪とは、ウイルスが原因の病気です。
- ヘルペス
- クラミジア
- カリシウイルス
に感染すると起きます。
同時に熱や咳と言った症状も。
ヘルペス・クラミジアに感染すると、目やにが多く出て結膜炎を起こします。
それによって、目が赤くなったり涙が出たりするのです。
カリシウイルスは口内炎や舌炎といった症状が、見られることがあります。
ウイルスは他の猫から移る場合が多いです。
ですので、外に行くことがある猫は、注意が必要でしょう。
また、多頭飼いの場合は、他の猫に移らないように注意してください。
副鼻腔炎(ふくびくうえん)
くしゃみと鼻水だけの場合は、こちらが考えられます。
粘り気のある鼻水が特徴。
膿や血が混じる場合もあるんです。
猫は鼻がつまってしまうので、口で呼吸するようになります。
炎症が酷くなると、痛みが出て来て触られると嫌がってしまう子もいるようです。
流涙症(りゅうるいしょう)
目が痒そうにしていたり、涙で毛の周りがずっと濡れている場合に考えられます。
目と鼻はつながっているので、あふれた涙が鼻から出て来て鼻水が出ているようにも見えます。
涙を拭いてあげたときに赤茶色の涙がついていたら、流涙症の可能性があります。
対処法
基本は動物病院に連れて行ってあげるのが良いです。
ですが、猫風邪であれば軽い場合だと1~3週間ほどで自然に治るので、すこし様子を見てみるのも良いでしょう。
それ以上たっても良くならなかったり、症状がひどい場合には、早めに動物病院に連れて行ってあげてください。
病気の猫との過ごし方ですが、湿度が高いと呼吸がしやすくなります。
加湿器などで部屋の湿度を上げたり、湯気をいっぱいにしたお風呂場に1日に数回連れて行ってあげるのが良いです。
ストレスがかかると、治るのに時間がかかってしまう場合があります。
ですのでリラックスできる環境作りをしてください。
顔が汚れてしまうので、こまめに拭いてあげて顔を清潔に保ってあげましょう。
猫は匂いで食べ物を判断します。
鼻が詰まると、食欲がなくなってしまうことが。
なので食欲が落ちてきた場合には、匂いの強い餌に変えてみたり、軽く温めて匂いが出るように工夫するといいでしょう。
少しでもたくさん食べられるように、してあげてください。
猫がくしゃみで鼻水と涙が出た時にしたこと
うちの猫もくしゃみと鼻水が止まらず、涙も流してとても辛そうにしていたことがありました。
ちょうどタイミングよく時間があったので、すぐにお医者さんに診てもらうことに。
薬をもらっての治療だったのですが、薬をもらったからと言ってすぐに良くなるわけではありません。
「何か出来ることは?」
と獣医さんに聞いたら、そばにいてリラックスさせてあげることが一番だと言われました。
ゆっくりさせてあげたかったのですが、飲み薬と目薬に苦戦。
飲み薬は獣医さんのようにうまく飲ませることが出来なかったので、餌に混ぜ込んだりしてみました。
目薬は無理やり押さえつけて・・・とかなり猫に負担がかかってしまったと思います。
ですが、その甲斐あってか、すっかり元気になりました。
治療するには、気持ちを鬼にする必要もあるんですね。
猫がくしゃみをして鼻水と涙が出ることについて
猫にとって鼻水も涙も、軽いものではありません。
このくらいと思っていたら、どんどん悪化してくることもあります。
原因も先にあげたものはほんの一部なので、症状を見ただけで突き止めるのは難しいです。
子猫や老猫は免疫力も低く、違う病気を併発することもあります。
少しでも調子が良くないと感じたら、お医者さんに診てもらうのが一番です。
猫が安心できる環境づくりをし、早く良くなるように愛情をそそいであげてください。